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    流浪し、改変される標柱
                   Established 2010/05/02 10:300

  標石類は元来の位置に、元来の方位で保存されるのが最善です。 復元される場合も同様です。
しかし、この原則が守れないのも現実です。 東京日本橋の 「宙に浮く」 例などは、苦肉の策でしょうが、
敬意を抱きつつも笑ってしまいます。

  止むを得ず移築される場合は、元の位置に (元の位置の最近傍に)、例えば ボタン型の標識を貼りつけて、
対応した記録を残す配慮などが欲しいものです。 近未来的には、ICチップ埋め込み標識杭か?
私たちの場合は、標柱類の採録に際して、現存位置のGPS測定(読み取り)を試みています。

  他方で、(多くの場合意識的に) 追刻される場合も見受けられます。 梵鐘などの金属工芸では
ある意味で容認できますが、移動を想定しない石柱(道標)では問題です。 その碑石の来歴を知る意味では、
由来を確固として残す意味では、一つの形ですが、後世の史家の 「おしごと:蘊蓄譚」 を増やすばかりです。
  〜〜と言いつつ、蘊蓄譚にお付き合いください。

  <岡山県での例> 
    話題としては少し逸脱するが、HP開設者の身近な4つの例について述べます。


    <流浪標柱の例 1> 

  明治初期の人たちは、碑石に 「尺・寸」 まで刻みました。 30cm/3cmの精度で、今の民生用GPSの
精度を超える値です。 今は、本来は考えられませんが、大元になる府県単位の高位の 「元標」 が移設されることは、
主要な都市では、よくあることです。 末位であっても、路傍にある故に、邪魔にされる宿命を背負います。


    <流浪の標柱例 2>   高梁標柱




    <埋没保存されている例> 備前・備中国境碑

     






    <追刻の例>   眞金標柱