邑久郡[備前の国]霊場巡礼記


2000年春〜


  備前・邑久郡は,備前の国の二大河川の東側・吉井川の東に広がる穀倉地帯に位置します. 瀬戸内に面して, 古くから開けたところで,山の中腹の貝塚,山裾の古墳遺跡から始まって,海岸線には『神宮皇后伝説』も残って います.
  ここにも,大師信仰は深く根付いていて,今に引き継がれています. 寺院そのものに札番付けがなされて いるのではなく,寺院の境内にあるのも極く稀で,八十八に番号づけられたお堂が村の中で守られ ています. ただ,少し乱暴な表現をすると,本四国の八十八ヵ寺の『本佛』の影は薄れて,お堂には弘法大師像 が中心に祀られているように思われます. タイトルには『霊場』と書いたものの,一方で『大師信仰』と記すのは, そのような事情を踏まえています.
  ここ邑久郡の大師堂群は,いつの頃からか『南巡り』と『北巡り』の二つに纏められ,それぞれ番外・同番のお堂も 幾らか含んでいます. 2000年の春頃から,巡礼を企てていましたが,実際にまとまった巡拝を始めたのは初夏の 五月二十一日からでした. またしても,悲しいかな,サラリーマン遍路は自分の都合だけでことを始めますから, 巡拝先で,その日が『お縁日』であることに気づかされるのでした. まず,『南巡り』から,しかも資料や予備知識が 乏しいので,順逆を弁えずに,五十番台の札番から始めました. 生活の本拠から20〜30km離れていますから, 時間を節約するために,自転車を助けを借りたバイアスロン遍路です.



邑久郡霊場『南巡り』(準備中)

邑久郡霊場『北巡り』(未)