梵鐘の記録

[工事中]

このページは,遍路旅で出逢った梵鐘(釣り鐘)の記録です.
二巡目に入って,過去の不充分なところも補強します.

文字色 鳥の子
背景色 濃 藍



 ○1・霊山寺  昭和39年(1964) 鋳物師 高岡・老子(おいご) 次右[花押] 標準的
 ○2・極楽寺  昭和40年(1965) 鋳物師 京都・岩澤徹誠 肩の線が柔らかい 銘すっきり 一目で京師の鐘と判る作
 ○3・金泉寺  昭和31年(1956)1月 黄地 (作)平 作之/京都・橋本菊商店
 ○4・阿波大日寺[板野] 山門自体が鐘楼 可視(?)/不可読
 ○5・地蔵寺  昭和42年(1967)12月再鋳 鋳匠 京都太秦住・岩澤徹誠 銘豪快なれど爽やか
 ○6・安楽寺  昭和23年8月5日(1948) 鋳物師 表示なし/ 山門自体が鐘楼・掲額 「慈愛鐘」 戦後の復旧早い
 ○7・十楽寺  山門自体が鐘楼 不可読
 ○8・熊谷寺  櫓型鐘楼 可視/不可読  中ほどの大きさ
 ○9・法輪時  昭和53年12月 老子次右 花押 やや大ぶり,シンプル
 ○10・切幡寺  昭和47年3月5日 老子次右 
 ○11・藤井寺  やや大振り,昭和34年4月 / 黄綬褒章拝受 高岡市 鋳物師 老子次右 花押

 ○13・大日寺(一宮) 昭和30年11月 老子次右
 ○14・常楽寺  昭和29年1月 京都 三和梵鐘鋳造所 囲いのついた四脚の鐘楼
 ○15・阿波国分寺  昭和32年佛誕生の日 鋳物師の銘無し 大きく高い四脚鐘楼
 ○16・観音寺  山門が鐘楼 不可視/不可読
 ○17・井戸寺  昭和(念)7年7月31日 京都の作と思われるが鋳物師不詳 懐の深いよい音 鐘楼を補助鉄骨で支持
 ○18・恩山寺  中型の鐘体 昭和27年3月吉日 京都寺町 高橋鐘声堂 謹鋳 二段階の吊り具 


  <<<  以上は,第二巡の観察/記録による || 以下は混交



 ○19・立江寺  昭和23年(1948)7月 鋳物師 不詳 大振り 二段吊り 鐘体 やや丸み 残響音少なし
    再鋳50年の年に遭遇. 物資乏しい戦後三年にして再鋳されたことに感激. [多宝塔を擁す]

 ○20・鶴山寺 二巡目にして,梵鐘/鐘楼を見つけ得なかった. 大振りの三層の塔を持つ.
 ○21・太龍寺 内の山門が鐘楼. 銘など,不可読.  多宝塔を擁す.


 ○22・平等寺  昭和29年(1954) 鋳物師 高岡・老子 次右・花押 鋳物師の花押が入るのも珍しい.
 ○23・医王寺  昭和33年(1958) 鋳物師 高岡・老子 次右ェ門/音響設計 青木一郎
    『音響設計』の銘の入るのは,四国路では,これだけしか気づいてない. 朝鮮鐘を意識した優雅な姿で,
    一目で,強い印象を受けた. その後,遍路旅で,鐘に特別の注目が行くきっかけになった. 青木氏は亡父の
    研究仲間だった.
    01年9月の再・参詣で気付いた点は,鐘楼の床の周辺部はセメントモルタル,中央部は三和土で,伏せ鉢なし.

 ○番外・鯖大師本坊 平成8年(1996)11月3日 田中伊雅佛具店・西沢吉太郎鋳造(所在地記載なし) やや大振り
    聊か,整いすぎた音だった. 遍路路では,最新鋳造の鐘かもしれない.<01年9月>



 ○24・最御崎寺 昭和30年(1955) 鋳造所などの記載なし
    巨大な鐘である. 新作,寺役職の氏名ばかりが仰々しい.
 ○25・津照寺  昭和35年(1960) 鋳物師 高岡・老子 次右・花押 花押は珍しい.
 ○26・金剛頂寺 昭和39年(1964) 鋳物師 京都・岩澤徹誠
 ○27・神峰寺  昭和44年(1969) 鋳物師 京都・岩澤徹誠

 ○31・竹林寺 明治40年(1907)12月 鋳物匠の銘文なし  大振りの丸肩のゆったりした鐘. 鐘体の割りに
  高めの清澄な音色. 鐘下に直径四尺,深さ六尺程の涸れ井戸のような共鳴洞をもつ. 珍しいが,効用不詳.
  雄大な五重の塔が再建されてある.  [02/07/29 記載]  金属供出免れたか 

 ○32・禅師峰寺 やや大振り 丸肩で優しい鐘体  「八十八ヶ寺開創千百年記念」(大正3年) 鋳物師不詳
     役員名は鋳込みで麗々し、衆生は鏨刻印  大井戸を持つ [05・04・04 再訪] 大正期の年号は珍しい:金属供出免除? 
 ○33・雪ケイ寺 大鐘 新鐘・人工緑青 丸肩 名少なく 年代/鋳物師 見当たらず [05・04・04 再訪]
 ○34・種間寺 瓶を埋めた鐘楼の記憶はあるが,鐘の記録は埋没
     <05年4月再訪> 細身・撫で肩 昭和22年5月高松藤塚町・多田定之助銘
     (記憶がやや曖昧だが)鐘体に、外から見て、鋳継疵あり  高い鐘楼2尺5寸ほどの大きい甕
 ○35・清瀧時 中振り 肩に八葉蓮華座は珍しい  昭和22年7月高松藤塚町多田定之助銘 種間さんの妹鐘
     大きな「井戸」に木製蓋  鐘楼新築 [05・04・05 再訪] 
 ○37・岩本寺 初巡で,唯一,門に入り得ていない寺だが,夜目に,鐘楼だけは垣間見た記憶がある.
  2002年5月,参詣を果たした. なで肩の大振りの鐘である. 銘文は少なく,天女の絵. 
  東京浅草碧雲堂・鋳匠吉澤某 昭和55年(1980年) 音は唸り・余韻が強く,清澄感がない.
  鐘楼の床がセメン張りで,伏せ鉢が無いのも,音響的には不利かもしれない.

 ○39・延光寺 亀のもたらしたとされる鐘(半鐘)が有名で,それに気をとられて,本鐘を見落とした.




 ○54・延命寺 二鐘あり 境内 昭和52年,京都寺町高橋鐘声堂.
    境外に鐘楼があって,宝永元年(1704年)・重要文化財の古鐘,やや小振りのものあり.
 ○55・南光坊 鐘を見つけ得ず.
      / 2001年夏の再訪に依れば,往時改装中の山門内に鐘楼があることが判った. 大鐘.
 ○56・泰山寺 大きい鐘. 昭和21年5月,京都三和鋳造の銘あり. 大きい瓶が埋め戻してある.
 ○57・栄福寺 やや大きい. 昭和24年3月,大阪・日立築港造船所の銘.
 ○58・仙遊寺 大きい. 昭和28年10月,京都寺町高橋・・・.
     / TVで聴いた音は,大きさの割りに清澄な高音,唸りは1秒半ぐらいか?
 ○59・伊予国分寺 標準. 昭和17年(?!)5月,鋳物師の銘なし.
     / 2001年夏の再訪では,『危険につき鐘楼に立ち入り禁止』 元号確認できなかった

 ○番外・(いざり松)普通の大きさ 肩が丸い 昭和42年 鋳造所銘なし
 ○番外・三福寺 普通の大きさ 肩が丸い 昭和25年 鋳造所銘なし
 □60・横峰寺  初巡、二巡で鐘のことを見過ごした。 三巡にして[06/05/05]、鐘の下に砂山(野球の
  マウンド状)が築いてあることに気づいた。  銘を読み忘れた。  唸り:2秒ほどの緩やかな音色。
 ○61・香園寺 朝鮮風の鐘  「子安大師」 の銘のみ [04年春再訪] 唸り1秒弱のせわしい音[06春確認]
 ○62・宝壽寺 鐘見つからず [04年春再訪] / 正確に言えば、台座だけ残存[06春確認]
 ○65・三角寺 やや大振り,赤っぽい色. 昭和22年4月 鋳造所不可読. 山門が鐘楼であった. 
戦後の混乱期の改鋳
 ○番外・椿堂  小振り.  昭和20年代 京都岩澤鐘声堂鋳. 山門自体が鐘楼.



 ○66・雲辺寺 やや大振り,朝鮮鐘の影響か? スッキリ. 昭和34年・京都寺町△△鋳造所.鋳銘少ない.
 ○67・小松尾山・大興寺 重文の古鐘. 銘少ない.[陰刻・鏨彫りの銘/年代・鋳物師不詳] 瓶埋め込みあり. 下辺部,内外に拡がりあり.
 ○69・観音寺 鐘の記録探索中. (鋳造年/鋳物師 不詳) 鐘楼の木彫りが見事であった.
 ○70・本山寺 大鐘. 昭和24年の銘(厳密には,□□□十四年と読める/鋳物師不詳) 天女の浮き彫り多く,刻字少ない.[五重の塔あり 平地にあり遠景よろし]
 ○71・弥谷寺 二鐘あり. 主鐘 立派な鐘楼[櫓型]に収められている(年代・鋳物師不詳) やや大振り [年代・鋳物師 見付からず(2001年秋)] 余韻長い(2003.10.18) /[多宝塔あり]
    (降ろし鐘)  昭和25年 鋳物師 讃岐志度・赤松某・・・> 赤松鋳造所・やや小ぶり(2001年秋確認)
 ◎別格・海岸寺 やや大振りの 「乳」 がない,「なで肩」 年号・鋳造所 不可読
 ◎海岸寺・奥の院 標準的,四足の山門の上に鐘楼. 志度・赤松進次郎 と推定される 年号不可読
    本坊/奥の院ともに,余分な銘の少ない,天女などの浮き彫りを持つ 「しつこくない」 造りであった.
 ○72・曼陀羅寺 標準的 昭和28年4月 銘少ない. 『けふもまた 行くへき道は □りけり 遠山寺の 入相の鐘』(2003.10.18) 七寸ほどの小瓶埋蔵
 ○73・出釈迦寺 山門に鐘 小振り 判読不能
 ○74・甲山寺 癖のない標準型,昭和29年3月・高松藤塚町・多田丈之助家春の作. 音も余韻も並. 尺二寸の瓶.
 ○75・善通寺 西の院=御影堂 昭和52年(?) 『創建千百五十年記念』 の銘=1956年(2003.10.18) (高岡)老子製作所の作. 老子次右[花押]
     東の院=本堂 金堂前の櫓の中に,朝鮮写しの古鐘あり.  [五重の塔あり]
 ○76・金倉寺 やや大, 浮き彫りなし 稚拙の感 無銘 12本柱の鐘楼
 ○77・道隆寺 大きい, 古風 乳なし 浮き彫りなし 銘無し 四本柱に各二本の添え柱の鐘楼

 〇79・天皇寺 (記憶をたどれば;2003年秋) 竜宮門のような鐘楼・・・  二巡目も見落とした.
 ○80・讃岐国分寺 奈良朝期の作と伝えられる,大振りの,ゆったりした鐘である. 
  文字銘も、浮き彫りも殆んど認められない。 [04.02.21]
 〇81・白峰寺 やや大きめで風格あり. 陰彫りの銘 明治13.4.2 丸亀 近石喜平/藤原正興 の鋳造. [2003年秋]
 ○82・根香寺 普通の大きさ,銘少ない. 年代不詳. 雑味,撞き座の上の鋳型の継ぎ目が気になる.
   /  貞享2年(685年)の作と掲示. ほぼ平場に,四脚鐘楼. 音色清澄なれど,唸り速い(毎秒1以上) [この段2003年秋]
 ○番外・香西寺 やや大振り. 鋳物師:高松藤塚町 吉田○之助. 年代不詳. 音色は清澄でない.
 ○83・讃岐一宮寺 根香寺と兄弟鐘かと思える代物. やはり,撞き座の上に鋳型の継ぎ目[鉢巻き状]あり.
  浮き彫りはあるが、文字銘は少ない。[04.02.21]
 〇84・屋島寺 小振りの古鐘、約430年前の作と伝えられる。[04.04.10]
 〇85・八栗寺 昭和30年11月の再鋳。  由来の銘が大きく鋳込まれている。 音はやや甲高い。[04.04.10]
 ○86・志度寺 境内の雄大に似た大きい鐘楼,大きい鐘. 銘不可読.  大きい五層の塔(復元物か?)
 ○87・長尾寺 仁王門の中、頭上に釣鐘 : 銘不詳.
 ○88・大窪寺 肩丸の大きめの優しい鐘/銘僅少/天女浮き彫り 紀州粉川住 蜂谷(源)正勝 明治一四年四月一三日